「北京を読み解く10の視点 −都市の新しい見方、描き方」
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新しいタイプの都市ガイドブックでもあり都市論でもある『北京論 10の都市文化案内』を上梓したばかりの松原氏は、このメディアテークの設計をした伊東豊雄建築設計事務所に在籍し仙台に住んでいたこともある。今回、自ら携わった現場で話をすることに感慨と若干の緊張を持って臨まれたとのことだったが、そこに住み、建築を生業としている人ならではの目で読み解く北京の姿とその視点の立て方は鋭く、また、時にユーモラスなものだった。
それぞれの話は松原氏とともに北京を歩き撮影した淺川敏氏による写真を交えつつ行われた。さらに、会場のスタジオaに隣接したラウンジでは、『北京的多元時間』と題された淺川氏の写真を使った映像作品が展示され、テレビなどで流れ続けた競技場だけの北京とは別のイメージへと想像をふくらませてくれた。
今回松原氏によって語られた北京が魅力的に感じられたのは、独創的で確かな視点によって描かれていたからであると同時に、ほころんだ口元からこぼれ落ちた北京への愛が、つい私たちにも伝わったからのように思われた。
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ホスト せんだいメディアテーク 小川直人 |
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fromカフェ研 |
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お茶以外でのカフェの楽しみと言えば、心地よい家具、おしゃれな本、壁に飾られている素敵な絵等々。今回のカフェでは、普段はトレイを置いてコーヒーを楽しむテーブルに設置されたモニターで映像展示が行われ、即興的に机の高低差を活かして配置されたモニターに淺川敏氏が北京で撮影した写真が画面上に表れては消えていきます。映像はレクチャー終了後1週間展示されました。ちょうどカフェをやっていない時のカフェの使われ方ってどんな感じだろうとカフェ研で話していた矢先、そのモデルの一つを示してくれた展示になりました。
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