企画・広報担当のゆうです。こんばんは。
さて、今日は先週に引き続き山形編をお送りいたします。
今回は山形在住の作家さん達が住まう「ミサワクラス」の回です。
まなび館でのイベントの後にsmtのスタッフの方に連れて行ってもらいました。「ミサワクラス」は、山形市内にあった「三沢旅館」を若手の作家やデザイナー達が住む「シェアアパートメント」として改装した居住空間です。
住人は主に、山形県内にある、東北芸術工科大学(芸工大) の学生さんや卒業生が多いらしいのですが、もともと県外から来ている方も多く、在学中に山形の魅力に気づき、卒業した後も山形に住み続けるひともいるそうです。
ミサワクラス建物内にある共同キッチンでは、「Studio Kitchen/スタジオ・キッチン」を不定期で開催していきます。さまざまなヒト・コト・カタリのコミュニケーションの場として、枠にとらわれないクリエイティブな企画を展開していく、ミサワクラス独自のサロンです。
今回は「スタジオキッチン」でケーキとコーヒーをご馳走になりましたが、なんとコーヒーカップや器もすべて陶芸作家さんの作品とのこと。
その他、写真家さんの作品や、画家の方の作品など様々な作品を見せていただきました。もしかすると、今後どこかでお世話になる方もいるかもしれません。
現在「山形まなび館」で開催されている絵本作家の荒井良二さんとのコラボ企画「荒井良二とミサワクラス」も開催中。
なんといっても、美術作家(のみならずあらゆるジャンルの作家)は創作活動を続けていくことが難しいのですが、山形では「まなび館」のような展示場所や、「ミサワクラス」のような居住空間、「東北芸術工科大学」のような学ぶ場所などがあり、まだまだ実験的ではあるにせよ、彼らを応援するような環境があるのではないかと思いました。
今月末まで(土日・祝日のみ)展示しているようなので、山形在住の方や、近隣の方など訪れてみてください。
思いがけない作品や作家さんとの出会いがあるかも。
参考:
ミサワクラス http://gs.tuad.ac.jp/misawa/
「ミサワクラス」とは(ミサワクラスHPより転載)
山形県の中心市街地にある七日町に旧三沢旅館はありました。この旧旅館を東北芸術工科大学建築•環境デザイン学科にある山形R不動産リミテッドが、中心市街地にある建物の新たなる活用法として、実験的に旅館を学生や卒業生が住むシェアアパートメントとして生まれかえました。
旧三沢旅館は、郊外に位置する大学の傍ではなく、中心街に住みたいと思っている若者が、現実的に街中で住むための方法の一つであり、街中に住むことはどんなことか検証する、実験場です。つまり、ここでの一人一人の生活と共同生活そのものが、実験なのです。また、地方都市の中心市街地の再生方法の一つとして、「もう一度、街中に住むことを考え直すということがある」と考えました。それをどのように街に実現させていくかを、検証するための、都市においての実験でもあります。
しかし中心市街地にただの学生寮としてあるのはおもしろくない、何かしたい。そのようにして、「ミサワクラス」は始まりました。ミサワクラスとは総称でありアパートメントの名称、建造物として、ここに暮らす個性豊かな住人、プロジェクト、オープンスペース、アートワーク、イベントなど、ミサワクラス(旧三沢旅館)に暮らすから発信していく事象を指します。
主に主体となるのはミサワクラス(旧三沢旅館)に現在住んでいる入居者。ミサワクラスには現在11人が生活しており、アーティストを志す人やデザイナー、学生など様々なジャンルの人間が暮らし、空間、時間を共有しています。ミサワクラスでは、様々な機関と連携した活動を試みています。