越後妻有アートトリエンナーレにいってきました。
アートがのびやかに息づく現場を久しぶりに見て、すがすがしい気持ちです。
過疎に向かいつつある越後妻有の農村地帯に人を呼び込むためのこのイベントですが、
アート作品が入りこむことで、初めて行くけど見たことがある気がする日本の農村の風景が見事に異化されていました。
…というと主役がアートだったような印象を受けるかと思いますが、
実は主役は前から地元にあった風景や文化や人で、アートは脇役で。
(もちろん風景や文化や人を生かしきるだけの作品の力があってこそ。)
何かと何かを感覚的に繋いで結果的にそれについて深く考えさせてしまうところがアートの優れたところ、と思ってます。
思ってもみなかった思考回路がばしっと開いてしまうような衝撃。
このようなものを見ると単純な私はあの素敵な江川活字製造所の空間をアーティストはどのように料理するだろうか、、と考えてしまうのですが、いかがでしょう? 江川活字製造所を体感してもらう入口として。夢を見過ぎでしょうか。。
デジタルアーカイブなので、
どの素材をどう保存するか、を考えてから聞き取りに赴かねばなりませんね。ムム
一応想像できる限り
●聞き取り
◎撮影/(静止画をとるための)
○ネガ(店内の様子90枚ほどは撮影済み)→デジタル
○その他のデジタル画像
◎撮影/(動画をとるための)
○映像
◎録音(映像用の音をとるための/テキストにするための)
○映像とあわせて粗編→映像ソース
○テープおこし要約→text→html
記録の方向性とその後の展開のために
どのようなアプローチの仕方があるか考えてみる。
●民族誌学的アプローチ
(フィールドワークに近いインタビュー)
成果物○テキスト及び聞き取り時に発生するもろもろ(音声・映像等)
●民俗学(?)的アプローチ
職人さんが持っている身体知のマニュアル化は可能?
●活字をオブジェとして見る
物体としての活字を活版印刷の文脈から離れたところで見る
(活字を今後にいかすsmt的方法論)
手法○WS等?
江川活字製造所の記録
仙台・江川活字製造所の人・もの・場所
街のいちノードとして活字屋がはたしていた役割を記述する。
1●場所
WHAT◎物理的空間の記述-1○江川活字製造所の内部空間
WHERE図面上に
HOW建築の人の助けを借りて3D/イラストレーターの力を借りて2D/VR
WHAT◎物理的空間の記述-2○江川活字製造所の地理的場所(江川活字製造所周辺の町並みの変遷)
WHERE地図上、時間軸上に
HOWインタビュー及び資料調査
2●もの
WHAT◎活字の流通の記述
WHERE印刷業界のマップ上に
HOWインタビュー及び文献調査
3●人
WHAT◎江川活字製造所の人の記録
WHERE時間軸上に
HOWインタビュー及び文献調査
+活版印刷のシステムにまつわる問題の考察
いかに活版印刷の技術が死んでいったか?
現代の印刷をめぐる状況との接点は?