カフェ・イン・水戸/茨城県水戸市
市民主体のまちづくりを基本としている茨城県水戸市は、水戸芸術館を拠点に、芸術文化の振興が盛んなまちとして知られています。 「カフェ・イン・水戸」はアートを介したコミュニケーションをテーマに、参加型を含むさまざまな形の作品が、水戸市内商店街・ギャラリー等に展示されています。
水戸の商店街を歩いていると、思わぬ場所に作品を発見することができます。ショーウィンドウ・ハーモニーボックス・買い物袋など。水戸の市民にとっては、いつもと何ら代わり映えのない街並み。 私はそこで、日常生活にアートがすんなりと溶け込んでいる姿を見ました。
朗文堂 片塩二郎さん/東京都新宿区
書物形成法(タイポグラフィ)・活字・メディアを鋭い視点から読み取り、質の高い書籍を刊行し続けている、朗文堂の片塩さんにお会いしました。
タイポグラフィの基本はあくまでも実技・実践であり、その背景には「知」と「美」の領域(個人によって異なる)があると語る片塩さん。その実技・実践は、片塩さんの定期的な活動でもあるタイポグラフィの講習にもつながります。 (これはワークショップなるものでは?)
その基本はタイポグラフィの世界のみならず、すべての分野、あるいは人々の生活につながる。まずは目的ありき。そのお話に大変感銘を受けました。
another white/銀座 gallery conceal
中央通りの裏手にある廃墟寸前のビルを4階まで上ると、ひっそりとした白い空間の広がるギャラリーに出会います。 gallery conceal<にはdirector's cafe が隣接していて、心地よい音楽と、ソファーでくつろぐこともできます。
このギャラリーでは、全3週間に及ぶ、ワークショップを含む作品展示会が開催されていました。 1週目はギャラリーの展示壁面について再考するw.sが行なわれ、新たな展示壁面のあり方が提案されます。 2週目はw.sで制作されたホワイトキューブに作品の壁面(背景)が展示されます。 3週目はいよいよ、その背景に実際の作品が展示されるプロセスとなっています。
2週目の会期に訪れた私が目にしたものは、壁面から飛び出た家具、矢印の並ぶ背景、プロジェクターに映し出された背景の3点。 新たな展示方法を考えさせられたとともに、3週目の完成作品を拝見したい気持ちでいっぱいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〈番外編〉展覧会情報
「この先の建築」 ギャラリー・間/南青山
建築とインテリアデザインを主としたギャラリー・間では、30代から70代までの建築家 総勢25名の「この先の建築」と題した作品が展示されています。(同時期にシンポジウムも開催されています。)
メディアテークを設計した伊東豊雄さん、2Fにある家具の設計を手がけた妹島和世さん、開館記念イベントにも携わった松原弘典さんの作品もありました。
仙台を拠点に活躍なさっている阿部仁史さんの作品「卸町に住む」。かつて、流通業務系施設が集積していた仙台市若林区の卸町は、 時代の変化に伴い、新しいまちづくりを進めています。阿部さんも、この卸町に事務所を構えるとのことで、その全貌が公開されていました。 個人的にも、あの周辺には何かと縁があるもので、今後の展開が楽しみです。
<
「日常生活や身の回りにあるものを、ちょっと違った角度からとらえる、あるいは よく見ること。そこには発見があり、好奇心がある。」
Hara.N
▲ホームに戻る