vol.2 猫も杓子もワークショップ
  ワークショップは方法論なので、「〜のワークショップ」と言ってしまえば、何でもワークショップになり得る。
 開催する側が目的を持ち、それを参加者が共有して自発的に動くことができれば良い。だからワークショップと名がつけば、参加者が自然と能動的に動く様な気がする。
 WSは人が集まって行われます。参加者がそれぞれに動くのです。
 しかし、ここに落とし穴がある。
  開催側の目的を共有するには、参加者も何かしらの動きを起こす必要が出てくる。ここがポイントとなる訳だが、参加者が動きたくなるような仕掛けを企画者は用意しなければならないのである。
 つまり、「ワークショップ」と名を付けたからと言って、みんなが参加している訳ではないということだ。ワークショップは<開催側>⇔<参加者>でやりとりが生じる。ただ、企画者が一方的に訴えるだけでは、それはワークショップとは呼べないのである。
  最近、いろいろなところで「ワークショップ」という文字をみかける。しかし、中にはただ名前を使っているだけのものもある。言葉に頼らずに、企画そのものを考える時期が来ているのかもしれない。

Sato.M

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