シニア・パソコン・ボランティアレポート


シニアパワーネットワークとくしま様

 

1団体名

NPO法人シニアパワーネットワークとくしま
高齢者を蘇らせるシニアパソコン教室

2主な活動場所

(社会福祉法人ケアハウス、あすか)


NPO法人シニアパワーネットワークとくしま
―高齢者を蘇らせるシニアパソコン教室―

1、経緯

平成12年4月介護保険法の実施を契機に徳島市では新老人福祉計画を策定した。
そのとき、徳島市内では65歳以上の高齢者約3万人は家に引きこもりがちで暇を持て余しているという統計結果がでてきた.今までは、その年齢になると「老人 クラブ」への加入を勧誘されたりして、高齢者は「老人扱い」にされ、行政の ∩蔀嵎〇磽を受けることに違和感を持っている人が多いことが分かった。
しかし、人生80年代(90年かもしれない)を迎え、現在65歳でも70歳でも元気で知力体力とも現職と殆ど変わらない人がたくさんいます。
そのた、福祉計画策定した委員の中から、高齢者は行政や若い人に負担をかけるのではなく、若い高齢者は極力高齢弱者と一緒になって積極的に社会参加する方法を
考えようではないかということになりました。
委員有志は新しく委員会を発足させ、60―65以上の高齢者を前期高齢者(65−74)、中期高齢者、(75−84)、後期高齢者(85以上)と年齢で区分し、それぞれの立場でネットワークを完備し、生きがいを見いだすためのボランティア活動を支援できる方法を計画立案しました。

それを基に、平成12年5月民主導でチ楼茱吋▲優奪肇錙璽Z抉腑札鵐拭治を設立しました。その事業には才気煥発とささやか支援とがあります、
キ睥霄圓鯀匹蕕擦襯轡縫▲僖愁灰鷆擬治はその中の事業の一つです。

2、PO法人シニアパワーネットワークとくしまの設立

  1. 高齢者が自立して、自分のため、人のため、さらに社会のためにボランティア活動を行い、コミュニケーションネットワークをつくり、孤独にならないようにする。

  2. 若者との交流をはかり、情報格差の是正を図る。

  3. 福祉事業法の改正にともなう措置行政から選択行政への対応できるように、従来の福祉の隙間を埋める活動をすすめ、市民と行政のパートナシップを図る。

  4. 約20の事業をたちあげ、一年間の実験活動を進めてきましたが、NPO法人認可を受けることが適当であると考え、平成13年1月、以上の目的を遂行するためにも[NPO法人シニアパワーネットワークとくしま]の設立を徳島県に申請した。

  5. 4月27日徳島県知事の認可を受けることができました。

3、高齢者を蘇らせるシニアパソコン教室

従来技術者の分野と思われていたコンピュータは、情報革命の到来とともに、完全に家庭生活の面に入り込んできました、パソコンの概念は文部科学省の学習指導要領にもりこまれ小中学生の常識になっています。高齢者はパソコンについては知識、技能とも最も一般の人との格差が大きくしかも社会から取り残されている(利用度、 中年45%、高齢者1-2%)高齢者はパソコンの授業を受けたこともなく、知識も横一線なので、誰に気兼ねもなく取り組めるし、パソコンの操作は指、頭を使うので痴呆予防にもなる、是非皆で勉強しょうではないかということになりました。高齢者問題に明るい徳島市内の医療法人理事長から、教える先生がいるなら、是非協力したいという申し入れがあり、パソコンの寄付と場所の提供がありました、高齢者を蘇らせるパソコン教室が実現することになりました。

(ア)実施方法

徳島市内で一週一回、受講生定員10人で始めました、
講師は情報関係を担当してきた徳島大学な戸a膤悄ョて邱眄譟¬祥清擬「蕋郷諭「
インストラクターとして高校を定年になった教員2人、マスコミ関係一人、学生
ボランティア4人です、
講師は全員ボランティアです、受講者からは資料、通信費、プロバイダー経費等に
当てるためTケ月2千円を徴収しています。昨年6月開講したがやめる人が殆ど
いないので受講希望者は空きを待っている状態です。

(イ)授業方法

(ア)・授業は高齢者の特性を考え、講師と受講生のT対Tの対話形式で行う。
(イ)・その後、希望者が増え続けたので、現在Tクラス10人(毎週T回2時間)
を5クラス編成して行っている。
(ウ)・更に徳島市内2地区で開設し、現在はぃ牽郷佑旅睥霄圓コX屬靴討い襦」

ケアハウス「あすか」の状況1クラス10人、5クラス(50人)指導者講師5人インストラクター3人、学生ボランティア3人
ケアハウス「あさがお」の状況1クラス7人、3クラス(21人)指導講師2人、インストラクター3人学生ボランティア2人
デイケアサービスセンター[川島]の状況1クラス2―6人、5クラス(15人)指導講師2人、ボランティア2人
(平成13年4月30日現在)


重要なことは教える講師陣容のチームワーク及び講師と受講者のネットワーク(交流 のきずな)である.隔月には一人15分の持ち時間で7人が発表する[余暇有効利用実践報告会]を開催しています。これが以外にも好評です。

4、徳島県のIT講習会への対応

徳島県情報ネットワーク課のIT講習会の委託により、高齢者のパソコン講習に必要な サポーター養成セミナーを実施しています。
当初サポーター50人を養成し、県内各地から要望があった場合派遣する予定であった が、募集したところ100人近い応募者がいた、そのため25人クラスを1として1回2 時間4回、サポーターとしての心構え、備えるべき知識を講義するこにしました。
そのための副読本、演習問題集を作成しました。
サポーターからの質問も活発で極めて有意義であった、カナ入力にこだわる聴講者が 相当数いた、シニアパソコンサポーター養成セミナーのカリキュラム内容、講師の 分担は別紙表1に示しました

5、徳島市IT研究会議の発足

シニアパソコンサポーターには産官学からの実務者さらに子育てを終えた主婦等優秀
な人材が揃っているので,IT講習会は1年限りで終わらせる事なく、大学、四国電力
NTT等企業、官公庁、のOBが中心になって民主導で準備会を発足させ、人材育成
ニュービジネス、の創生を目指して研究会議を立ちあげる事にしました、
特に、高齢者の豊富な知識や経験を生かし、洪水のようなネットを通して流れる情報
内容等の判断力、批判力の育成指導、情報活用能力の育成を若者と一緒になって考え
る交流会を行うことにしました。

6、委託事業

(1)徳島県情報ネットワーク課から高齢者パソコン養成セミナーの開講、副読本の編集
(2)三井造船システム技研からぅ泪譟璽轡磴ホIT教育への取り組み調査依頼
(3)(社)徳島同友会、徳島市、大学等との共同調査研究(地域の特性を生かした 取り組み)そのテーマは次のとおりです。
高齢者を蘇らせぞ祿下圓僕イ靴ぁ▲ぅ鵐拭璽優奪箸魘郢箸靴浸郵馮サ夙」\
歴史街道・散歩道の環境整備の調査研究依頼

7、受賞等

(1)平成12年度徳島県ミレニアム事業提言では構想の優秀性を評価され12月 10日県知事表彰を受けました。
(2)徳島銀行生涯財団から高齢者生涯学習への取り組み内容を高く評価され、 研究補助金の交付を受けました

8、その他の事業

規定用紙の都合で省略します
詳細はホームページに掲載しています、ご欄ください。
http://www3.ocn.ne.jp.npoawa/

また、親しく皆様とお会いできることがあればありがたいと思っています

平成13年6月3日
Nakagawa-kimiko



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