10月8日から17日、今年で生誕100年を迎えた日本映画の巨匠・成瀬巳喜男の作品を、初期のサイレント作品『夜ごとの夢』から森雅之・高峰秀子の名演で有名な『浮雲』、林芙美子の自伝的小説を原作とした『放浪記』や遺作となった『乱れる』まで、国内でも有数の規模となる24作品を上映しました。
会期中は、往年の成瀬ファンからはじめて彼の作品に触れる方まで、のべ1343人にメロドラマの天才と言われた彼の世界を堪能していただきました。また『成瀬巳喜男の世界へ』の編者であり映画評論家の蓮實重彦氏と山根貞男氏を迎えた対談では、同時代人としての成瀬巳喜男の魅力をあますところなく語っていただき、多くの方にあらためて日本映画への関心を高めました。同時期に特集展示していた映像音響ライブラリー収蔵のビデオ資料も常時利用される盛況ぶりでした。
せんだい映画週間
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