‘from support staff’ カテゴリーのアーカイブ

お食事前においでください – Muted Space –

2008 年 12 月 3 日 水曜日

現代美術作家の展覧会というと、
少し敷居が高く感じられる方があるかもしれません。
でも、ご安心ください。
今回の高嶺展には、有料展示の他に、無料の部分もあります。
まずは、こちらをご覧いただき、高嶺格さんを感じてください。
過去の作品を中心に展示されておりますが、
ここだけでもかなり楽しめます。
ご覧になる時に注意していただきたい作品が1つあります。
お部屋の入口が25.5センチしかありません。
お腹まわりの気になる方は、どうぞお食事前においでください。
無料部分を楽しんだ後は、
ぜひ、仙台で生まれた作品がある有料部分もご覧ください。

高嶺さんの仕事ぶり

2008 年 11 月 27 日 木曜日

サポートスタッフの西野です。
高嶺さんのアシスタントとして来ているコタロウとかつて同じゼミの同級生だった縁で、今回ボランティアとしてサポートスタッフに参加させていただきました。

10月3日のキックオフミーティングから参加して、はや2か月。もう明後日には展覧会の初日です。
卸町の倉庫で制作していた作品等々を11月20日に、せんだいメディアテークへと搬入。
そこからは高嶺さんの本制作のラストスパートが続いています。

本当ならもっと丁寧に文章を書かなければならないのかも知れませんが、追い込み作業で時間もないので、このラストスパートの雰囲気にのって直感でどんどん書きたいと思います。
制作の具体的なことについてはネタばれすると面白くないので、ここでは、サポートスタッフとして接した現代美術家、高嶺格さんのお人柄や仕事ぶりなど、展覧会では見られない側面を少しご紹介します。
ブログを観る人もたぶんそんなことを期待しているはず。

サポートスタッフとして接する高嶺格さんは、とても誠実で丁寧。たいへんソフトな印象を与えてくれる人です。
スタッフのみんなに制作の説明をしてくださるときも、とても丁寧にゆっくりと話します。

これまで作品だけで高嶺さんを知っている人にとっては、もしかしたら少し意外かも知れません。そうでも無いかな?

制作中の高嶺さんはいつも冷静な表情です。静かに制作に集中しています。
作業をはやく終わらせて遊びに行きたいコタロウに「やる気あるんか!」と一喝するときも、高嶺さんの表情は至って冷静。
まるでコタロウのそんな行動も想定済みのようで、高嶺さんを動揺させることはできません。
まさしく「不惑」の高嶺さん。

高嶺さんの仕事ぶりはそんなお人柄を反映してか、いつも冷静かつ丁寧で、基本に忠実な感じがします。
ひとつの作業も疎かにせず、いつも作品の全体から細部まで気を使って、集中して作業しています。
作品からすこし離れて立ち、じっと眺め、しばし考え、ふと手を加える。そしてまた、すこし離れて、作品を眺める。
そんな姿は、もしかしたら、みんなが一般的に想像する「現代美術家」そのものかも知れないですね。
そんな作業を高嶺さんは毎日坦々と行っていました。

しかし、私が見てきたのは高嶺さんの制作現場での姿だけです。
作業時間外や、たまに制作現場にいないときなどにも、メディアテークのスタッフの方と作品についての検討を行ったり、他の協力してくれる方々と交渉を重ねたりと、現場に劣らず精力的に行動されているようでした。
もしかしたら、そこに私の知り得なかった高嶺さんの制作の「秘密」があるのかもしれません。

すっかり文章がまとまらなくなりましたが時間もないので、ブログの〆は、そんな高嶺さんの制作の「秘密」を知っているかもしれない、高嶺さんをがっちりサポートしてきたsmtのスタッフ、もしくはツキハシ研のみんなに期待しつつ、この辺で終わりにします。

もう後一時間で、展覧会前日です。開会後はぜひ皆さん会場へお越し下さい!!

卸町篇 最終章

2008 年 11 月 24 日 月曜日

 初めまして。東北福祉大学からボランティアで参加させていただいてる木内です。ゼミの西野先生に高嶺展の紹介をしてもらって、ここにいます。
 早いものでもう展覧会まであと4日となりました。現在、メディアテークでの作業も大詰めとなっています。いきなりメディアテークの話をするのも何なので、卸町倉庫での搬出あたりまでを書きたいと思います。
 とりあえず自分には担当の作業があるわけでもなかったので、手が空いたら人手の足りないところを手伝ったりしてました。実際にいくつかのオブジェクトが完成したのを見てきましたが、そのたびに「さあこれはどこに使われるんだろう」なんて楽しみにしてました。一応自分はアニメーションを作ったりしているので、奇妙なオブジェクトはいい刺激になっています。廃屋も面白いアレンジがされています。ただ、高嶺さんは卸町倉庫だけでは判断し兼ねているところもあったようで、オブジェクトが完全に完成とまではいっていません。その辺も楽しみのひとつではあるのですが。
 さて、それらの大小さまざまなオブジェクトは、20日にメディアテークに搬入され、形になってきました…というところで続きは次の人にバトンタッチします。見れば皆さん疲労の色も濃いですが、それだけ頑張ってます。楽しみにしていただいて損はないと思います。

解体完了

2008 年 10 月 21 日 火曜日

10月18日,19日,家屋の解体作業が完了しました。そして,20日には主な資材を卸町の倉庫に搬送しました。

2トントラックでの運搬(高嶺さん自身がワイルドに運転されました),柱や瓦の積み降ろしはなかなか重労働でしたが,みんなの努力のかいあって,一日でほとんどの運搬作業が完了いたしました。

ひとまず,解体編は終了。
来週からは,卸町倉庫での,制作編に移行します。

廃屋の下見

2008 年 10 月 7 日 火曜日
釜屋と呼ばれる建物

釜屋と呼ばれる建物

10月4日、展示で使用する古い家を見てきました。
築40年ほど経過しているこの建物は、現在の建築物のように図面があるわけではないので、どういった構造なのか解らないことばかり…
高嶺さんが気に入ったという赤いトタンがそこかしこに見られる家なのですが、この家だけでなく屋根や外壁が赤い家が点々とある土地でした。それから、ひとつ驚いたことが。敷地の入口から奥まで測ってみたところ、smtと同じ幅だったんです!
こういう偶然ってあるものなんですね。

この建物がsmtで、どういった形で展示されるのか期待が高まります。

キックオフ!

2008 年 10 月 6 日 月曜日
 高嶺さんが今夏行われたYCAMでの展示を解説中

高嶺さんが今夏行われたYCAMでの展示を解説中

10月3日、18:00。

メディアテーク7階・スタジオaにて、高嶺格「大きな休息」展制作キックオフミーティングが開催されました。
集まったのは市内の大学関係者やボランティアなど、30名以上。これから始まる仙台での制作をサポートしていきます。

出展作家である高嶺さんのお話を聞きながら、これまでの作品や映像を鑑賞しました。
その世界にどんどん引き込まれていく参加者たち……。
「これはすごい作品が出来そうだ」という予感と期待が渦巻いていました。

「まだ展示内容を決めていない」と話す高嶺さん。
仙台の街や人に出会う中で、どんな展示になっていくのか。とても楽しみです。